進化する越谷と、新生する西宮。

今節の相手は越谷アルファーズ。
越谷は高さ、スピード、フィジカルを兼ね備えた外国籍選手のほか、得点力とアシストに優れた日本人選手の存在が脅威であり、東地区で首位争いをする実力からもチームの圧倒的な総合力がうかがえる。
なかでもジャスティン・ハーパーは攻守共に隙のないオールラウンダーであると同時に、チームトップのスコアラーだ。彼はシーズンの序盤から徐々に調子を上げ、今や開幕の頃とは比べ物にならない存在感を誇る。さらには日本人シューターの駒沢颯と松山駿も2桁得点を量産しており、この2人の得点力が越谷の崩れない強さに拍車をかけている。そして彼らもシーズン中に調子を上げたメンバーであり、開幕戦で戦った越谷とは比べ物にならない程の「進化」をしている可能性が高い。

西宮ストークスからは滋賀レイクスから期限付き移籍で加入した、ジョーダン・ハミルトンが起爆剤となるか。B1でも通用する得点力とNBAでの経験値はチームの大きな助けとなるだろう。合流したばかりではあるが、彼が起こす化学反応に期待したい。
そして川島聖那と金田龍弥の若手2人にも注目だ。川島の身体能力を活かしたアグレッシブなオフェンスは今の西宮を支えており、金田はまだ荒削りではあるものの、新しい流れを生み出す存在としてチームを鼓舞している。西宮も開幕から新たな強みを身に付け「新生」していると言える。

越谷とはシーズン開幕戦以来の勝負であり、1勝1敗と引き分けている相手だ。今節は、これまでお互いが積み上げてきた力の競い合いとなるだろう。苦しい戦いとなる事が予想されるが、必ず勝利して西宮の成長を証明する1戦としたい。